2005年夏 京都は「コーラスの都」に

 世界合唱シンポジウムは、各国の持ち回りで3年に一度開かれています。第1回大会は音楽の都ウィーンで開催されました。13カ国から18の合唱団が招かれ、日本からは京都アカデミー合唱団(指揮・桑山博)が参加しました。今でこそ、多くの一般 の合唱団員が、このシンポジウムに参加していますが、当時の資料には「数百人の合唱指揮者が、世界トップクラスの合唱団とその指揮者、および指導講師に出会うために集まった」とあり、合唱指揮者を対象としたシンポジウムだったことがわかります。また、第1回、第2回大会では公式使用言語が決まっておらず、セミナーごとに話す言葉が違っていたと聞いています。
 主催者の国際合唱連合は、これらの経験を踏まえ、公式言語を英語に一本化し、一般 の合唱団員や愛好者も参加しやすくするために、より実践的なワークショップや数多くのコンサートを組み込むようにしました。
 京都大会では、合唱団34団体、講師30人が招かれ、13のシンポジウムコンサートと41のワークショップ/セミナーが開かれます。そこには世界60カ国・地域から3,800人が参加し、会期中のコンサートには、のべ32,000人の入場者が見込まれています。  2005年の夏。京都は、街をあげて「コーラスの都」に変身します。




国際合唱連合(IFCM)
国際合唱連合(International Federation for Choral Music)は、世界の合唱音楽家のコミュニケーションを促進するために1982年に創設されました。世界合唱シンポジウム・地域シンポジウム・指揮マスタークラス・世界青少年合唱団・合唱作品データベース(MUSICA)・インターネットホームページ(ChoralNet)の企画運営、会報(International Choral Bulletin)・世界合唱情勢(World Choral Census)・世界の合唱レパートリーを収めたカンテムス(Cantemus)の発行、世界合唱の日の制定など多くの事業を行っています。ユネスコ国際音楽協議会の合唱部門の公式代表機関としても貢献しています。現在、79カ国が加盟。 http://www.ifcm.net