--☆---------★---------☆---------★---------☆---------★---------☆-
  ♪ 世界合唱の祭典 京都(第7回世界合唱シンポジウム)♪
               メールマガジン
-------☆---------★---------☆---------★---------☆---------★------
vol.9 <2004/07/08号>    http://www.jcanet.or.jp/wscm/
----------------------------------------------------------------------
□目次□
⇒01:「島国的発想」から脱却のチャンスに
⇒02:ワークショップ/セミナー紹介(その5)
⇒03:合唱指揮マスタークラスレッスン生募集(国内)
⇒04:募金のお願い

--------------------------------------------------------------★☆★☆
⇒01:「島国的発想」から脱却のチャンスに
----------------------------------------------------------------------
 「井の中の蛙」とはよく言ったものだ。
 周りを海に囲まれた日本は、独自の文化を温存することに向いているのだが、
逆に、海外の情報をなかなか享受できない人種でもあると思う。コンクールで
「日本一」を競う、という考え方も、鳥瞰図的に見れば「島国的発想」と言え
まいか。地続きのヨーロッパ大陸では、コンクールは「国際」であることが当
たり前で、つまり発声法や言葉に対するアプローチなどを含め、あらゆる表現
方法が広い幅を持って受け入れられるのである。「こうあらねばならない」で
なく、「こんな方法もあり」といった具合に、だ。
 来年の京都は、日頃私達が良かれと思ってやっている合唱活動が、世界の人
々にどう映るのかを確かめる絶好のチャンスだ。逆に、世界の合唱人は、どの
ような考えで、そして表現で歌うのか、興味あるところであろう。日本は、井
の中の蛙から脱却しなければならないが、同時に、海外の合唱関係者は、日本
という「井の中」を、もっと知らなければならないだろう。そのうえで、日本
人のメンタリティーが生み出す美意識の発露を、真摯に受け止めてほしいもの
である。来年の京都は、私達日本人にとっても、海外の合唱人にとっても大き
なカルチャーショックになるに違いないと思っている。
 みなさんも、是非、カルチャーショックを体験しに京都に集合していただき
たい。
 世界をみよう。そして、日本を見せよう。
 こんなチャンスは、そうは、ない。
                               松下 耕
                          全日本合唱連盟理事
                          作曲家・合唱指揮者
                         
--------------------------------------------------------------★☆★☆
⇒02:ワークショップ/セミナー紹介(その5)
----------------------------------------------------------------------
◇アフリカにおける合唱音楽─多様な国々の多様な文化◇
   講師:アナマリー・ファン・ダー・ヴァルト(南アフリカ)
 アフリカ地域における合唱音楽への歴史的影響と多数の異なる言語をもった
異種族からなる複雑な構成、合唱のスタイルとレパートリーについて紹介しま
す。

◇ハワイ音楽とハワイの合唱音楽◇
   講師:ランディ・フォン(ハワイ・アメリカ)
 前半では、ハワイの土着音楽の歴史を扱い、伝統的あるいは現代的な聖歌、
歌曲、フラ音楽を音と映像で説明します。後半は、3〜4曲のハワイ合唱音楽
のリーディングセッションを行ないます。

◇バルト海諸国の合唱音楽〜その歴史と現在の特質◇
   講師:カスパース・プトニンシュ(ラトビア)
 ソングフェスティバルの歴史、現在のソングフェスティバル、バルト海諸国
における歌唱法、アマチュアとプロの合唱団、珠玉のラトビアの合唱レパート
リーについてのワークショップを行ないます。

◇日本の伝統楽器を含む独奏楽器を用いた合唱作品の特徴について
   講師:一柳 慧(日本)
 講師の一柳慧氏は、独奏楽器との組み合わせによる合唱作品を数多く作曲し
ています。氏は、この組み合わせを、詩の内容により拡がりをもたせ、声だけ
では表せない変化や多様性、また技術やイメージの飛躍を生むために用いてい
ます。ワークショップでは、これらの実例を示しながら解説していきます。

◇ヴォーカル・ジャズアンサンブルのリハーサルテクニック◇
   講師:ドゥウェイン・デイヴィス(アメリカ)
 オーディション、リスニング、ヴォーカル即興(スキャット)、ジャズの歴
史、リズムセクション、ソロ歌唱法などを含め、ヴォーカル・ジャズアンサン
ブルを効果的に仕上げるために必要な諸要素についてワークショップを行ない
ます。

◇日本の合唱事情「わが国の学校と社会教育における合唱活動」◇
   コーディネーター:佐藤陽三
 全日本合唱連盟(JCA)は、1946年、第二次世界大戦後の混乱の中から、
いち早く合唱活動を再開し、わが国の合唱活動推進の中核的役割を果たしてき
ました。そのJCAが、現在に至るまで、どのように活動をし、成果を挙げて
きたかを、学校教育や社会教育との関わりを通して報告します。

--------------------------------------------------------------★☆★☆
⇒03:合唱指揮マスタークラスレッスン生募集(国内)
----------------------------------------------------------------------
 前号でご紹介した合唱指揮マスタークラスのレッスン生を募集します。ご希
望の方は、以下の要領でご応募ください。
 講座内容、レッスン曲については、メールマガジン8号またはホームページ
をご覧ください。

【日程】 前期:2005年7月28日(木)〜7月30日(土)
     後期:2005年8月1日(月)〜8月3日(水)
【時間】 各日10:00〜12:00 (8/1のみ 15:00〜17:00)
【講座】 前期:19世紀ヨーロッパの合唱曲
         講師 ステーンルンド(スウェーデン)
     後期:20世紀東ヨーロッパの合唱曲
         講師 パヴロヴィチ(ブルガリア)
【定員】 前半1名、後半1名  *補欠1〜2名
      ※受講者は、日本人2名のほかに、海外より4名を募集予定
      ※前期、後期両方の受講はできません。
【資格】
  ・年齢35歳以下。
  ・シンポジウムに全期、または半期(マスタークラス受講期間)で参加
   登録する必要があります。
  ・交通費、滞在費は自己負担となります。
【提出物】
  ・プロフィール(書式は自由)
     氏名、連絡先(住所、電話番号、FAX番号、Eメールアドレス)、
     生年月日、音楽歴、指揮している合唱団名、過去1〜2年のレパ
     ートリー、その他
  ・推薦状(書式は自由)1人以上
【提出期限】 2004年11月30日(火)(必着)
【応募・お問い合わせ先】
  (社)全日本合唱連盟 第7回世界合唱シンポジウム実行委員会事務局
  〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1−5−8 柳沼ビル6階 
        全日本合唱センター内
  TEL:03-5421-7150 FAX:03-5421-7151 E-mail:koza@jcanet.or.jp

--------------------------------------------------------------★☆★☆
⇒04:募金のお願い
----------------------------------------------------------------------
★10円募金運動を展開中
 全日本合唱連盟と各地の合唱連盟では、シンポジウムを成功させるために、
「10円募金運動」を展開しています。具体的には、主催事業のおかあさんコー
ラス大会や合唱コンクールなどの入場料に「10円を加える」という形の募金活
動です。
 みなさんの合唱団のコンサートでも、この「10円募金運動」にご協力いただ
けるという場合には、「入場料○○○○円 第7回世界合唱シンポジウム募金
10円を含みます」と入場券に表記のうえ、集まった募金をご寄付ください。
 お振込み方法など、詳しくはホームページをご覧ください。
 http://www.jcanet.or.jp/wscm/j/newsite200404.html

★寄付金に税制上の優遇措置が受けられるようになりました
 この優遇措置を受ける場合、寄付の手続きがこれまでと異なりますので、同
じくホームページをご覧ください。

-☆---------★---------☆---------★---------☆---------★---------☆-
 ▼メールマガジン登録・解除、バックナンバーはこちらになります。▼
  http://www.jcanet.or.jp/wscm/j/newsite200404.html

<<発行>>
(社)全日本合唱連盟 第7回世界合唱シンポジウム実行委員会事務局
   発行人:吉村信良 編集長:関 達治

 問い合わせ: ws7@jcanet.or.jp
 ご意見・ご感想をお寄せください。

「世界合唱の祭典 京都」(第7回世界合唱シンポジウム)
メールマガジン
vol.9 <2004/07/08号>
-☆---------★---------☆---------★---------☆---------★---------☆-
Copyright (c) 2004 Japan Choral Association
掲載記事の全文および一部の無断転載、引用を禁止します。