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  ♪ 世界合唱の祭典 京都(第7回世界合唱シンポジウム)♪
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vol.10 <2004/07/27号>    http://www.jcanet.or.jp/wscm/
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★☆★☆ シンポジウム開催まで、あと1年となりました!! ★☆★☆

□目次□
⇒01:歌で結ぶ「和」 実感の場に
⇒02:ワークショップ/セミナー紹介(その6)
⇒03:いよいよ8月より登録受付開始
⇒04:編集後記

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⇒01:歌で結ぶ「和」 実感の場に
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 世界合唱シンポジウムが、いよいよこの日本の地で開催されることになりま
した。こんな嬉しいことはありません。何回かシンポジウムに参加して多くの
収穫と刺激(ショック)を受けてきたわたくしは、是非ともこれを日本に誘致
したいと念じて合唱連盟に提唱したところ、吉村信良理事長との阿吽の呼吸が
合致して急速に実現の方向にすすみました。
 今回のシンポジウムはわが国の合唱愛唱者たちが多くのものを感じとり学び
とって、よりさらなる躍進の道をきり拓いてゆく絶好の契機となるに違いあり
ません。参加するために時間的にも経済的にもすくなからぬ負担を要しましょ
うが、その何十倍、何百倍かの実りが得られるのは確かです。とくに武力が人
を支配するかのように見えるこの時代に、人と人とを結ぶのは「歌」であるこ
とを実感をもって証しされると信じます。
 京都の夏の暑さだけが心配事ですが、それを上まわるシンポジウムの熱気で
鎮められることでしょう。西行法師の顰(ひそ)みにならって、わたくしの思
いを以下の戯歌(ざれうた)に託しました。

            みやこにて歌の集いありと承りはべり詠める
     願はくは もろ声和しつ謳ひなむ 都路もゆるかげろふの下

                              皆川 達夫
                           立教大学名誉教授
                          全日本合唱連盟顧問
                         
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⇒02:ワークショップ/セミナー紹介(その6)
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◇ノートルダム楽派のルネサンス音楽〜ギヨーム・ド・マショーと作品◇
  講師:マルセル・ペレス(フランス)
 マショーのミサ曲を題材に、マショーのオリジナル記譜法と作曲技法を示し
ながら、実際の演奏方法について具体的に講義します。講師のペレス氏は、中
世音楽専門の合唱団「アンサンブル・オルガヌム」や研究センター「ロワイヨ
モン財団」を設立するなど、中世礼拝音楽の系統的な発掘を手がけています。

◇フランドル楽派のルネサンス音楽〜ジョスカン・デ・プレと作品◇
  講師:フロリアン・ヘイエリク(ベルギー)
 フランドル楽派を代表する作曲家ジョスカン・デ・プレの音楽様式には、生
まれ育った北の地域(エノー地方=現在のベルギー)と、彼が人生の大半を過
ごし彼の音楽を成熟させた南の地域(フランス)の2つ文化から創造されたも
のがあります。その技法と様式について解き明かしていきます。

◇J.S.バッハのモテット〜解釈と演奏法◇
  講師:鈴木雅明
 モテット最盛期の伝統と重要性を受け継いだバッハは、独自の語法にしたが
い濃厚な対位法世界を現出させました。それは、もはや単なる機会音楽ではな
く、神学的かつ音楽的建造物であり、テクストと音楽との関係を無視すること
はできません。そこで、それらの作品の背景と今日における演奏方法のあり方
について考えます。

◇アルフレッド・シュニトケの合唱音楽◇
  講師:アレクサンダー・イヴァシュキン(イギリス)
 シュニトケのあまり知られていない初期の合唱作品と名作「レクイエム」「
混声合唱のためのコンチェルト」「回心の詩篇」「ファウスト・カンタータ」
を解説します。またロシア正教会合唱音楽の伝統との比較、自身が作曲した映
画音楽との関係を論じ、合唱作品における音楽語法について述べます。

◇作曲家からみた日本民謡の特性と合唱音楽における、その「再創造」について◇
   講師:三善 晃
 すべての地域・民族と同様に、日本においても伝承された「民謡」を素材と
して多くの合唱曲が創作されています。その創作にあたり、作曲家は民謡自体
の固有な生命を、どのように今日的・普遍的な音楽語法で表現すべきかという
命題に直面します。ワークショップでは、作曲家自身が実践に即して語ります。

◇日本における洋楽としての合唱音楽について◇
   講師:松平頼暁
 日本に合唱というカテゴリーが定着し、合唱運動が隆盛をきわめている現状
に対し、日本の合唱曲が外国の合唱団のレパートリーになっている例は少ない。
その主原因は非常に局地的な我々の言語にあるようです。日本の作曲家にとっ
て、例えばスウェーデンのSound Text Composition は示唆的です。

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⇒03:いよいよ8月より登録受付開始
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 いよいよ来月には第2次アナウンスメントができあがります。このパンフレ
ットには、全体スケジュール、出演者紹介、申込方法、宿泊案内などが掲載さ
れます。
 これにあわせて参加登録の受付を開始します。ホームページ(オンライン)、
FAX、郵送でのお申し込みが可能です。参加登録された方は、シンポジウム
コンサート、ワークショップ、セミナー、音楽展に入場することができます。
参加料はホームページの「参加方法」をごらんください。ホームページでの受
付開始日は、あらためてこのメールマガジンでお知らせします。
 第2次アナウンスメントをご希望の方は、「氏名、住所、電話番号」を実行
委員会までお知らせください。できあがり次第、お送りいたします。
 E-mail: ws7@jcanet.or.jp

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⇒04:編集後記
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 地球温暖化を通り越して、地球灼熱化現象かと思わせる40度近い暑さにウン
ザリしながら、2年前のミネアポリスの涼しかった世界合唱シンポジウムの感
動を思い出しています。
 いよいよ、「世界合唱の祭典 京都」まで、ちょうど 365日となりました。
来年の今夜には、京都コンサートホールでオープニングガラコンサートが始ま
るのです。日本の、そして世界の合唱仲間がこぞって京都に集い、「おこしや
す」とお迎えするのを楽しみにしています。
 このメルマガも今回で10号となりました。「1年前にジャスト10号、グッド
タイミング!」と思われるかもしれませんが、これはただの偶然です。まもな
く第2次アナウンスメントができあがりますので、このメルマガも体裁を新し
くする予定です。それでは、暑い夏を元気で乗り切りってください。

                           編集長 関 達治

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(社)全日本合唱連盟 第7回世界合唱シンポジウム実行委員会事務局
   発行人:吉村信良 編集長:関 達治

 問い合わせ: ws7@jcanet.or.jp
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