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  ♪ 世界合唱の祭典 京都(第7回世界合唱シンポジウム)♪
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vol.17 <2005/2/28号>    http://www.jcanet.or.jp/wscm/
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□目次□
⇒01:コミュニティコンサートの出演合唱団決定
⇒02:「世界合唱の祭典 京都」サイトへのリンクをお願いします!
⇒03:京都サウンドスケープ・ツアー002

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⇒01:コミュニティコンサートの出演合唱団決定
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 コミュニティコンサートの出演合唱団が決まりました。合唱団の顔ぶれは多
彩です。シンポジウムの招待合唱団、この記念的イベントにぜひ参加したいと
国内各地からはもちろん、台湾、韓国から集まった21の合唱団。そしてそれを
迎える地元のホスト合唱団。にぎやかで楽しく、アットホームなコンサートに
なることうけあいです。ぜひコミュニティコンサートにもいらしてください!

7月28日(木)

◆文化パルク城陽(城陽市)19:00〜
   オランダ・ユース合唱団(オランダ・女声)
   グリーン・ウッド・ハーモニー(宮城・混声)
   京都府立西城陽高校合唱部(京都・混声)
   城陽少年少女合唱団(京都・児童)
   【ホスト】京都男声合唱団

◆府民ホールALTI(京都市上京区)19:00〜
   パラヒャンガン・カトリック大学合唱団(インドネシア・混声)
   エコーきさらぎ(大阪・女声)
   韓国佛教合唱団木蓮会(韓国・女声)
   【ホスト】混声合唱団紫野

◆北文化会館(京都市北区)19:00〜
   エントレヴォーセズ(キューバ・混声)
   女声合唱団コール・ブリランテ(大阪・女声)
   【ホスト】上京コール・アミ、北区民合唱団、女声コーラス”かりん”

7月29日(金)

◆うはらホール(神戸市東灘区)19:00〜
   ウィニペグ・シンガーズ(カナダ・混声)
   ジュエル・コール(大阪・女声)
   神戸大学合唱団ほか(神戸・混声)
   【ホスト】混声合唱団はもーるKOBE

◆八幡市文化センター(八幡市)19:00〜
   韓国国立合唱団(韓国・混声)
   コール・フロイデ(愛知・女声)
   エフェメール(東京・女声)
   【ホスト】合唱団京都エコー

◆府民ホールALTI(京都市上京区)19:00〜
   ヴォーカル・ライン(デンマーク・混声)
   ノルディック・ヴォイセス(ノルウェー・混声) 
  畷ジュニア・ハーモニー(大阪・児童)
   【ホスト】民謡合唱団「篝」

◆長岡京記念文化会館(長岡京市)19:00〜
ニューヨーク市ヤング・ピープルズ・コーラス(アメリカ・児童)
小田原少年少女合唱隊(神奈川・児童)
   【ホスト】モルゲングランツ少年少女合唱団

7月30日(土)

◆八幡市文化センター(八幡市)19:00〜
スコラ・ゴティア(スウェーデン・女声)
合唱団ノースエコー(愛知・混声)
Taipei Male Choir(台湾・男声)
   【ホスト】混声合唱団京都木曜会

7月31日(日)

◆なら100年会館(奈良市)14:00〜
ナサニエル・デット・コラール(カナダ・混声)
ヴォーカルアンサンブル《EST》(三重・混声)
   【ホスト】クールシェンヌ

◆中丹文化会館(綾部市)14:00〜
ビクトリア合唱団(グアテマラ・混声)
カンティ・サクレ(大阪・女声)
レガーテ(大阪・女声)
   【ホスト】京都府北部合唱団合同

8月1日(月)

◆府民ホールALTI(京都市上京区)15:00〜
カンタービレ・リンブルク(ドイツ・男声)
カルミナ・スロベニカ(スロベニア・女声)
花の環コーラス(千葉・女声)
   【ホスト】アンサンブルアカデミー京都

◆同志社寒梅館(京都市上京区)19:00〜
ステレンブーシュ大学合唱団(南アフリカ・混声)
愛知県立岡崎高校コーラス部(愛知・混声)
   【ホスト】同志社混声合唱団こまくさ

◆八幡市文化センター(八幡市)19:00〜
サン・ミゲル・マスター・コラール(フィリピン・混声)
ヴォカールアンサンブル・アニマ(ロシア・男声)
   【ホスト】プリムローズ

8月2日(火)

◆アバンティホール(京都市南区)18:30〜
サンフランシスコ・ガールズ・コーラス(アメリカ・女声)
トゥモローズ少年少女合唱団(愛知・児童)
   【ホスト】混声合唱団ノイエ・ハルモニア

◆府民ホールALTI(京都市上京区)19:00〜
カンティクム室内合唱団(オーストラリア・混声)
室内合唱団VOX GAUDIOSA(埼玉・混声)
FORMOSA SINGERS(台湾・混声)
   【ホスト】葡萄の樹

・入場料は1,000円(7/31なら100年会館のコンサートのみ2,000円)
   ※シンポジウムの参加登録料とは別に必要です。
・お問い合わせは「世界合唱の祭典 京都」京都実行委員会まで
   utautau@mbox.kyoto-inet.or.jp

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⇒02:「世界合唱の祭典 京都」サイトへのリンクをお願いします!
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 「世界合唱の祭典 京都」をもっと多くの方にPRするために、公式ホーム
ページへのリンクをお願いします。みなさんの Webサイトに、ぜひシンポジウ
ムの入り口を作ってください。
 詳しくは、http://www.jcanet.or.jp/wscm/web-badge.htmlをご覧ください。

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⇒03:京都サウンドスケープ・ツアー002
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 音は発せられた瞬間に消えていくもの。録音機がまだなかった時代の「音の
風景」は、いったいどうやって今、聴き取ることができるのでしょうか?
 プロローグ。ニューヨーク。15世紀、すなわちコロンブス以前のマンハッ
タン島の自然林を残す「時の風景(Time Landscape)」という野外アート作品か
ら話は始まり、そこから著者の想像力は平安京造営以前の京都の原風景へと飛
躍していきます。

『平安京 音の宇宙』 中川真 著
平凡社ライブラリー 1992年刊 ISBN4-582-76508-4 定価1,680円

 現代に伝わる祇園囃子や鐘といった現に残る音、アンケートなどを通じて知
る市民の記憶のなかの音たちに加え、著者は古今の文学作品、それに史実を読
み解き、そこに記された「音」を丹念にフィールドワークすることによって、
いにしえの京都の音空間を想像上で再構築していきます。まるで探偵小説のよ
うに。

 たとえば、第2章。
 桓武天皇の手による平安京の都市計画には、中国伝来の宇宙観「陰陽五行思
想」が体現されていたといわれます。だとすれば、その宇宙観に従った環境デ
ザインが、音の面でもされていたのではないか?そんな仮説に基づき、筆者は
残された鐘の音を調べていきます。その結果、玄武、青龍、朱雀、白虎、麒麟、
五つの神に中央と四辺を守護されたという京の都は、じっさい、それに相応す
る五種の調性による梵鐘の荘重な響きに包まれていた、と筆者は推論するので
す。

 それだけではありません。筆者はさらに、その音響空間において、当時の人
々は何を聴き、また何を聴かなかったのか?までも問います。単なる物理現象
としての「鐘の音」ではなく、それを受け止める市民の生活があってはじめて、
「音の風景」として「意味」を持つからです。

 ところで、この壮大な「都市の調律」をいま私たちが完全に聴き取ることは
残念ながら不可能でしょう。近代以降の京都の音環境は、中世社会の静謐さ、
クリアさとはかけ離れてしまった。今、ある寺の梵鐘の音を、いったいどの範
囲で聴き取ることができるでしょうか?そのことに思いやり、耳を澄ませてみ
るだけでも、「なにかに気づく、そのきっかけ」となるかもしれません。

 ちなみに、著者の調査によれば、都市空間のなかにぽっかりとタイムトンネ
ルの入り口のように置かれた、例のマンハッタンの自然林にあたるものが、京
都にもあるといいます。賀茂川と高野川の合流点、下鴨神社の境内を覆う「糺
森(ただすのもり)」。シンポジウムの早朝、ここにそっと身を置き、鐘もま
だない太古の「時の風景」を、五感で感じとってみてはいかがでしょう?
山口 敦

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(社)全日本合唱連盟 第7回世界合唱シンポジウム実行委員会事務局
   発行人:吉村信良 編集長:関 達治

 問い合わせ: ws7@jcanet.or.jp
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